三共塗装工業株式会社|カチオン電着塗装|愛知県豊明市

電話番号0562-91-0216
メニュー

事業内容

高品質なカチオン電着塗装で、製品価値を最大化

三共塗装工業株式会社は、自動車部品および住宅設備機器部品のカチオン電着塗装を専門とする塗装会社です。1965年の創業以来、半世紀以上にわたり磨き上げてきた経験と技術力により、あらゆる産業分野のお客様に対し、高品質かつ安定した塗装ソリューションを提供してまいりました。

当社が提供するカチオン電着塗装は、優れた防錆性・均一性・密着性を有しており、特に自動車部品や機能性を重視する精密部品において高く評価されています。また、水溶性塗料を使用するため環境負荷が低く、持続可能なものづくり(SDGs)にも貢献する技術として、広く注目されています。

カチオン電着塗装の特徴 ・電気化学反応により塗料が均一に付着し、細部まで塗膜が行き渡る
・高い防錆性と塗膜の密着力
・使用する塗料は鉛フリーで環境にも配慮
・自動車部品、住宅設備部品など多様な金属製品に対応
対応可能なサイズ・処理内容 ・最大ワークサイズ:H1500 × W500 × T500 mm
・対応膜厚:15μ以上・20μ以上・20μ〜35μ ※厚膜カチオン塗装にも対応
・ライン構成:前処理フルディップ方式+電着塗装+熱風乾燥(200℃×20分)
対応製品例 ・自動車内装部品
・外装部品(バンパー裏面など)
・サスペンションなど足回り部品
・住宅設備の構造部材 など

試作から量産まで、一貫した柔軟対応

私たちは、単に「塗装をする会社」ではありません。試作1点から量産数万個まで、製品の形状・材質・使用環境に応じて最適な塗装工程を構築し、お客様の多様なニーズに真摯にお応えしています。

特に以下の点において強みがあります:
・ロットサイズの柔軟対応:1点ものの試作品から、1日35,000個を超える量産にも対応
・短納期にも可能な限り対応:工程の最適化と社内一貫体制により、リードタイムの短縮を実現
・製品種別への対応力:自動車内装・外装、足回り、住宅機器まで、幅広いジャンルに対応

私たちは「お客様の製品が最終ユーザーに届くまでの責任を共有する」という意識のもと、品質・納期・価格のバランスを最適化した塗装サービスを提供します。

技術力の中核を支える、塗装設備と生産ライン

当社の最大の特長は、15トン対応の最新カチオン電着装置と、前処理から乾燥までを一貫して行えるライン構成にあります。

主な設備仕様 電着装置容量:15,000L
最大被塗物寸法:H1500 × W500 × T500 mm(2点吊り時:W1400まで対応)
ライン全長:207m(ハンガーピッチ600mm)
搬送速度:2000mm/min、サイクルタイム:1時間43分
焼付炉:LPG熱風循環式、200℃ × 20分保持、炉長40m

これにより、高い処理能力と安定した品質管理が可能となり、日々の量産はもちろん、突発的な追加生産や製品の仕様変更にも迅速に対応できます。

確実な品質を支える塗装工程と薬品管理

当社では、塗装品質の根幹を成す前処理工程を非常に重視しています。表面洗浄から化成皮膜処理、純水洗浄に至るまで、計13工程を社内で厳密に管理し、高い塗膜密着性と防錆性能を実現します。

[1]予備脱脂(27秒、45±5℃) 使用薬品:グランダー2035(ミリオン化学)
[2]脱脂(1.5分、40±5℃) 同上
[3]表面調整(15秒) 薬品:グランダーファイナー10(ミリオン化学)
[4]化成皮膜(1.3分、41〜44℃) 薬品:グランダー4140(ミリオン化学)
[5]カチオン電着塗装 通電時間80秒、電圧210〜290V、塗料温度31.5℃
塗料:サクセード#80VTS(アクサルタ製、鉛フリー)

これら工程の徹底した温度・時間管理と薬品濃度のモニタリングにより、製品のロット間でのバラツキを抑え、均一な塗膜性能を保証します。

実績と信頼に基づくネットワーク

これまで、自動車部品・住宅設備機器を中心とした300品目以上の塗装実績を積み上げてきました。大手メーカーから地域に根ざした企業まで、幅広いお取引先との長年の信頼関係が当社の誇りです。

主な取引先(敬称略) (株)スペック、千代田工業(株)、サンワインダストリー(株)、アキタ(株)、(有)長尾工業、三和プレス(株)、(有)矢田化学工業、(株)エス・エヌ・ビー、(株)神村交易、(株)田中スプリング、(株)マツミヤケミカル

また、トヨタ車体の監査認定工場としての品質対応実績もあり、自動車業界の厳しい基準にも対応可能な技術・体制を備えています。